京極れきし再発見 17

  鞍馬口に伝わる、曲芸・獅子の碁盤乗り
  (重要無形文化財 小山郷六斎念仏)
  




 「六斎念仏」は、京都各地に伝わる芸能で、十四の保存会が国の重要無形文化財の 指定を受けています。その一つである「小山郷六斎念仏」が、鞍馬口の旧家を中心と する人々によって伝承されています。

 「六斎念仏」という名称を聞けば、地味なものを思い浮かべるかもしれません。確か に室町時代に始まった頃は、六斎日(毎月6回の身を清める日)に集まって念仏を唱え る純粋に宗教的な行事でした。しかし、江戸時代になると、様々な演目を取り入れて見 せる芸能として発達し、各地の祭礼から招かれて公演を行いました。

 小山郷六斎念仏には、11の演目が伝えられています。子ども達が四つの小太鼓の 速撃ちに挑戦する「四ツ太鼓」、祇園祭をコピーした「祇園ばやし」、積み上げた碁盤の 上で演技する獅子舞など、見どころいっぱいです。お盆に3回の上演がありますので、 お出かけ下さい。

8月18日 御霊神社
8月20日 出町柳 干菜山光福寺
8月22日 寺町鞍馬口 上善寺
(いずれも夜)

2005年8月


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