京極れきし再発見 20

  寺町通りから拝見できる、お顔優しい地蔵菩薩像(仏陀寺)
  




 仏陀寺(寺町上立売を上る1つ目のお寺)は、平安時代の朱雀天皇の退位後の御所 である「朱雀院」がお寺に改められて現在まで続いている、由緒あるお寺です。

 この仏陀寺の寺町通に面した門の左側に、お堂があるのに気づいておられるでしょう か。そのお堂の中をガラス越しにのぞくと、高さ90センチほどの木造のお地蔵様が座っ ておられます。このお地蔵様は「王城地祭地蔵尊」と言い、そのお名は京都と皇室をお 守りする仏様であることを意味しています。優しいお顔で、静かな雰囲気を持ち、平安 後期に当時の超一流の仏師によって造られた仏像です。

 このような大切な仏様が表通りに祀られているのには、理由があります。地蔵菩薩 は、人々の苦しみを受け止めて、救って下さる仏様です。しかも、年令や身分や宗派を 問わず、あらゆる人々に救いの手を差し伸べて下さいます。出来るだけ多くの人々に 拝んでいただくために、どなたでも手を合わせることの出来る門前に祀られているとの ことです。ぜひお参り下さい。

2005年11月


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