「鞍馬口」(出雲路橋)が京都市街から「鞍馬」(をへて若狭)へ向かう出入口であるこ
とは、その名前から明らかです。とは言うものの、今の町並みから見ると、なぜここが
「鞍馬」への出入口になるのか不思議です。
しかし、古い地図を見ると、鞍馬口は旧市街の最北端であり、ここから下鴨村の田ん
ぼの中を、鞍馬街道が北へ向かって伸びているのが分かります。現在ではたくさんの
道路が出来て分かりにくくなっていますが、この街道はしっかり残っていて、鞍馬口と鞍
馬は今も1本の道で繋がっています。
出雲路橋を渡って鞍馬口通を東に進むと、下鴨本通に出る手前で、南北の通りに突
き当たります。この南北の通りが「鞍馬街道」(今の下鴨中通)です。街道を北へ行く
と、北大路通の「府立大学前」に出て、この先は府立大学やコンサートホールの前の道
路となります(ここは真っ直ぐに整備されています)。北山通を越えてさらに進むと、深
泥ヶ池の横から、円通寺の前を通り、二軒茶屋を経て、鞍馬へ続きます。
2006年4月
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