国宝「上杉本洛中洛外図屏風」が、京都国立博物館で開催される「狩野永徳展」で、
公開されました(2007年10月16日〜11月18日)。
この屏風は、織田信長が上杉謙信に贈ったもので、上杉家(山形県米沢市)に代々
伝えられてきました。2枚1組の屏風の中に、御所や幕府、寺社、季節の行事、日常の
風景などが詳細に書き込まれていて、2485人もの人々が描かれています。戦国時代
の京都を知るための、重要な史料であり、京極学区にゆかりの寺社の様子もたくさん
画き込まれています。
1.御霊祭が描かれています(戦国時代の御霊祭として、度々紹介しているのがこの絵
です)
2.十念寺、仏陀寺、本満寺、清浄華院、廬山寺が、上京の町中に大きな境内を持っ
ていた頃の姿が描かれています。これらは、後に豊臣秀吉によって寺町通に移転さ
せられました。
3.報恩寺(今は小川上立売)、東北院(今は吉田山)は、逆に出町付近にありました
4.相国寺の山門、広大な御霊の森、上御霊神社お旅所等、今はない建物などが描か
れています。
2007年9月
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