京極れきし再発見 50


  街角で見かけた「鬼門封じ」


 陰陽道では、東北の方角を「鬼門」と呼び、鬼が入ってくる方角とされます。京都御所の東北角(猿ヶ辻)
の塀の軒下に、鬼門を守る魔よけとして、木彫りの猿がまつられているのは有名です。一方、町中でも、気
をつけて見てみると、一般の家などに「鬼門封じ」が置かれているのを見かけます。今回は、京極学区とそ
の周辺で見つけた鬼門封じを紹介します。

  
     
1 京極学区内の民家。塀の角を
  引っ込めて石が置いてあります。        
        
2 烏丸通の虎屋。目立たないよう
  に地面に埋め込まれています。


  
3 出雲路橋の近くの
  喫茶店。「石敢当」は、
  中国から伝わり、沖縄
  や鹿児島によく見られ
  る魔よけのお札です。
4 今出川室町にあ
  るマンション。
  恐い顔は効果が
  ありそうです。

5 烏丸中立売にあ
  るマンション。猿が
  彫られています。


2008年11月

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