三角点と水準点は、国が地図を作成するための基準として、設置しているものです。
三角点は、水平の位置関係を管理するためのもので、山頂など見晴らしが良いところ
に設置されています。これに対し、水準点は標高の基準とするためのもので、昔の街
道や国道沿いに設置されています。これらは、国によって一定の期間ごとに測量され、
位置の変化がないか確認されます。
京都市内には36の水準点があり、その一つが若狭街道(鯖街道)の出発点である出
町に置かれています。出町の水準点は、出町橋の脇の「タネ源」の建物の西側の植木
鉢の間にあって、四角い石の標識が地面に埋め込まれています。
国土地理院のホームーページによると、この水準点は標高[53.5797]メートルで
す。ちなみに、南区の東寺の付近の標高は約23メートルで、出町とは30メートルの差
があります。俗に、この辺りの標高は東寺と五重塔のてっぺんと同じぐらいと言われま
すが、五重塔の高さは55メートルなので、正確には四階ぐらいの高さです。
2008年12月
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