京極れきし再発見 63
  京極小学校創立140周年記念
   京極小学校の校章は百周年
 

大正時代の校旗


明治41年の写真 最初の校章が入った幕


 京極小学校の校章といえば、桜のマークに「極」の字が入ったものですが、最初から この校章が用いられていたわけではありません。

 最初の校章は、三角が二つ重なったシンプルなものでした(図の右)。京極小学校 は、明治2年(1869)に、上京二十七番組と二十八番組の2つの町組の人々が、資金 を集め、共同で作った小学校です。後に番号が変わって、十一組と十二組になったの ですが、この校章はこの時期にできたものです。十一と十二を三角形で表現し、2つの 町組を現しています。

 2番目の校章(図の真ん中)は、京都市の市章(京の字を図案化したもの)の中に、 「極」の字が入っています。大正時代に用いられた校旗に描かれていまいした。

 そして、現在のもの(図の左)は、これを桜の花の中に入れたものです。よく見ると、 京都市の市章もちゃんと入っています。この校章は、今からちょうど百年前の明治42 年(1909)に、四方福蔵という先生が考案したものです。この時から帽子にはこの校 章がついていたそうですから、2番目のものとは前後の関係ではなく、平行して使われ ていたようです。昭和4年からは、校旗にもこの校章が使われるようになりました。

2010年1月


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