京都御苑の見どころ(1)
五摂家の跡
平安時代の朝廷では、藤原氏が摂政・関白などとして、実権を握りました。藤原氏は、たくさんの家に分かれてゆ
きましたが、その中で最も格が高く、摂政・関白となれる家は、五つの家に絞られました。これを摂家(五摂家)と呼
びます。江戸時代の五摂家は、いずれも内裏(京都御所)の周りに広大な屋敷を構えており、その跡が京都御苑の
中に様々な形で残っています。
近衛家跡
日本庭園が残り、その周囲は
しだれ桜の名所となっています。
江戸時代には、糸桜と呼ばれる
しだれ桜の名木で有名でした。
九条家跡
池泉式の庭園と、九条家の
離れであった拾翠亭が残って
います。池の中島には、鎮守
の厳島神社があります。
二条家跡
京都御苑の北の外で、
その跡は同志社女子
大学となっています。
今出川通に、解説板が
あります。
一条家跡
現在、宮内庁の京都
事務所となっている場
所です。京の三名水
の一つ「縣井」が残さ
れています。
たかつかさ
鷹司家跡
幕末には、禁門の変
の戦場となり、炎上し
ました。今は、庭石の
一部が残されている
のみです。