寺町通の古社寺 参拝ガイド


清浄華院

泣不動
天保大火横死者墓

清浄華院     浄土宗

 浄土宗(鎮西派)の四大本山の一つで、たいへん格が高いお寺です。平安時代
初めに慈覚大師(円仁)によって創建され、最初は天台宗でしたが、後白河天皇
の時に、法然上人に譲られて、浄土宗となりました。皇室や公家との関わりが深く、
皇族や公家のお墓がたくさんあります。


泣不動(身代り不動り)

平安時代、大津の三井寺の智興が重い病気になった際、
弟子の証空がその身代りとなって病気を引き受けた。
証空が苦しんでいると、今度は不動明王の画像が身代り
となり、苦しみのため涙を流した。
当寺には、その時の不動明王画像が伝来します(非公開)。
また、本堂(御影堂)内に、木造の不動明王像が安置され、
参拝できるようになっています。(拝観自由)

泣不動縁起絵巻
(非公開)
泣不動の由来を描く、鎌倉時代作の絵巻物。智興の病を
証空に移すシーンに、安倍晴明とその式神が描かれてい
ることで知られています。重要文化財。
(非公開 京都国立博物館で保管)

天保大火横死者墓

本堂(御影堂)の前に墓石があり、石仏に囲まれています。
ここには、江戸時代中期の、天明の大火(1788)で亡くな
った人150人が葬られています。この大火は、四条大橋付
近から出火して2日間燃え続け、当時の京都全域が焼失
した大災害でした。



観光寺院ではありません。マナーを守って参拝下さい。
拝観料などはありませんが、気持ちを、お賽銭として
お供えされると良いでしょう。





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