出町 水の聖地を巡る


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 出町 (水と信仰)

   
妙音弁財天

 弁財天は、本来はインドの河の神様で、水辺の聖地
にまつられます。妙音弁財天は、加茂川と高野川の
合流点で、都の水を守っています。
【拝観自由】

   
浄行菩薩(本満寺) 

 浄行菩薩は、法華経に出てくる四菩薩の一人です。
自分や家族の身体の悪い部分と同じ所に水をかけ、
タワシでこすって祈願すると、痛みが取れると信仰さ
れています。
【拝観自由】



 京都御苑とその周辺 (井戸の伝説)



   
染井(梨木神社)

染殿井(京都御苑 三名水の一)

 染殿は、平安時代の初めの摂政である藤原良房の
屋敷で、花の名所として知られていた。文徳天皇皇后
の藤原明子は、この邸を御所としたため「染殿皇后」と
呼ばれる。
 染殿の邸内にあったという井戸が2つ伝えられてい
る。染井は、梨木神社にあって、参拝者もその水を味
わうことができる。染殿井は、そこから築地をへだてた
京都御苑内にある。
【両方とも、見学自由】

 
   
くもみずのい
雲水の井(廬山寺)

 かつてこの地にあった東北院の井戸と伝えられる。
東北院は、平安時代中期に、一条天皇皇后の藤原彰
子が建てたお寺。和泉式部がこの寺に住んだと伝え
られ、謡曲(能)の「東北」の舞台となった。井戸は自
然石を積み上げて作ったものだが、水は枯れている。
入口に顔が風化した鎌倉時代の石仏がある。
【拝見受付で場所を聞いてお参りください。
拝観コース外なので無料】

   
さちのい
祐井

 明治天皇の生家である中山家の跡に残る。明治天
皇の幼名「祐宮」にちなんで名づけられた(京都御苑 
三名水の一)
             【見学自由】

   
あがたい
縣井

 五摂家の1つ一条家の邸宅の跡に残る。昭憲皇太
后(明治天皇皇后 一条美子)の産湯に使われたと伝
わる(京都御苑 三名水の一)      【見学自由】



 下鴨神社(聖なる水)

 
   
御手洗池・井上社

 御手洗祭、矢取り神事、葵祭の斎王代の
禊が行われる下鴨神社の聖地。ここに鎮座
する井上社は、井戸の上に乗っている。か
つてはここから水が湧き出ていた。
 【拝観自由】



   
大炊殿 御井

 大炊殿(おおいどの)は、神事の際に、神
様のお供えを調理するための建物。御井
は、大炊殿で使う水を汲む井戸で、覆屋
(写真右)の中にある。珍しい、重要文化財
の井戸
  【大炊殿 特別拝観 有料】


御手洗川
奈良の小川
奈良の小川
復元流路
瀬見の小川
泉川
糺の森の流れ

 御手洗池から流れ出した御手洗川は、境内の森に出ると奈良の小川と名を変え、さら
瀬見の小川と名を変えて、参道に沿って南下します。また平成14年には、奈良の小
の平安時代の旧流路が発掘され、ここにも水が引かれました。
 泉川は、松ヶ崎から、旧下鴨村を抜けて、糺の森に達します。かつては、上賀茂神社の
ならの小川(明神川)ともつながっていました。                 【見学自由】




 相国寺(歴史の舞台)

   
今出川跡

 今出川通の名の元になった川のあと。平安時代から
あった川だが、今は相国寺境内に跡を残すのみ。
【見学自由】

   
法然水

 ここに加茂の神宮寺(後の百万遍知恩寺があり、法
然上人が住んだ。その時に御神水を汲んだ池のあと。
相国寺の北の住宅街の中にある
【見学自由】

   
相国寺 功徳池

 禅宗寺院では、勅使門、池、仏殿、法堂、方丈が一
直線に並ぶ。池には、様々な蓮の花が生けるられて
いる。
 【見学自由】



   
相国寺 浴室

 江戸時代に修行の一環として用いられた
浴場。蒸風呂(サウナ)で、床の下で湯を沸
かし、蒸気が床板の隙間を通って浴室を満
たす。
【特別拝観 有料】  

 
   
水琴窟 (相国寺瑞春院)

 瑞春院は、作家の水上勉が少年時代に
修行したお寺。直木賞小説「雁の寺」の舞
台として知られる。庭園には、2つの水琴
窟が作られている。埋め込まれた壷に落
ちる水滴の音が、竹の筒を通して聞こえ
る。        【申し込み制 有料】



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